あなたは何に「なーむー」しているんですか?意味を知って使って欲しい!

どうも、とっしゃん(@tossyan753)です。

僕にはずっと気になっている事があります。

それがネットでみかける「なーむー」って言葉です。

ツイッターやチャットなんかでよく「なーむー」って書き込みありますよね。

例えばモンハンのようなゲームで味方が死んだりすると「なーむー」とか。

友達がテストで追試になったりしたら「なーむー」とか。

こういう使い方をしているの、よく見かけます。

「ドンマイ」ってニュアンスに供養的な成分をプラスした様な感じですかね。

可哀想に…みたいな感じでも使われていますね。

しかしその「なーむー」の使い方、お坊さんとしては気になる!

出来れば意味を知って使ってほしいなと思います。

というわけで「なーむー」ってなんなのか解説したいと思います。

 

「なーむー」ってなんだろう

「なーむー」というのは、漢字で書くと「南無」ですね。

これの意味なんですが、これは南が無いという意味ではないんです。

 

「南無」は音をとったもの

「南無」というのは仏教用語です。仏教というのはお釈迦さんの説法から始まりました。

お釈迦さんはインドで生まれました。古代インドではサンスクリット語という言葉が使われていました。

そのサンスクリット語に「南無」の元になる言葉「ナモー」、「ナマス」と発音する言葉があるんです。

ナマステ

インドの挨拶「ナマステ」の「ナマス」です。

仏教はシルクロードを通って中国に渡るのですが、その時に中国の偉い人たちがサンスクリット語から漢字に翻訳しました。そのときに漢字の音だけをとって「ナモー」に「南無」という字を当てたんですね。

これを音を写すと書いて音写と言います。

「アメリカ」を「亜米利加」と書くように、

「よろしく」を「夜露死苦」と書くように(これはちょっと違うか)

「ナモー」を「南無」と書いたんですね。

 

「ナモー」の意味を訳した言葉もありますよ

では、「南無」とはどういう意味なんでしょう。

先ほど中国の人が音だけを取って「南無」という字を当てたと書きました。

「南無」ってパッと見るとやっぱり南が無いって見えますもんね。そうすると南が無いってナンジャラホイって誤解が生まれます。

「南無」では正しい意味は伝わらない、今度は意味をきちんと漢字に訳そうと考えました。

ではその当時の人が訳した言葉とはなにか。

それが「帰命(きみょう)」です。

「命が帰る」ですよ!

今こう思ってませんか?

なるほど、わからん。

そうですね、まだちょっと難しいですよね。

だいぶニュアンスは伝わる感じですが、受け取り手によって意味が変わってくるような曖昧さがあります。

星雲

↑命が帰る場所ってふわっとしたイメージですよね。僕はこういう感じの絵が浮かびました。

こんな時はググりましょう。

さて「帰命」を辞書で調べてみると、

(梵)namasの訳。音写は南無》仏語。仏の救いを信じ、身命を投げ出して従うこと。帰依。

デジタル大辞泉より

とあります。この説明も難しいなぁ…。

自分のすべてを投げうって、依るというような意味ですね。

あ、あと見てください!

≪音写は南無≫って表記がありますね。

ここからも分かるように、「南無」イコール「帰命」、同じ意味を指す言葉なんですよ。

 

英語で帰命はどう訳すのか

まだちょっと分かりにくいので、英語でもみていきましょう。

個人的にイチオシの書物、英語でブッダを参考に帰命は英語にどのように訳すのでしょうか。

帰依→「Taking Refuge in」

「英語でブッダ」より

↑は「帰依」の訳ですが、「帰命」でも同じ英語に訳します。

「Refuge」というのは、「避難する」という意味です。これにもう1つ「e」をつけて「Refugee」となると「避難民」という意味になります。

つまり「帰命」や「南無」っていうのは、宗教的に避難民となり命をまるごと任せるという事なんですね。

すごくザックリと言うと、お任せしますって意味なんです。

 

 何に「南無」するのか

ここまでは「なーむー」というのは「お任せする」という意味だと解説しました。

ここからやっと本題なのですが、「なーむー」とだけ言っている方は、何に対してお任せをするのか考えて言っているんでしょうか。

日本には様々な仏教の宗派がありますが、

浄土真宗では「南無阿弥陀仏」(阿弥陀仏にお任せします)。

真言宗では「南無大師遍照金剛」(弘法大師空海にお任せします)。

日蓮宗では「南無妙法蓮華経」(妙法蓮華経の教えにお任せします)。

と言っています。

他にも「南無◯◯」という言葉はありますが、それらは全て「◯◯にお任せします、帰依します」という意味なんです。

僕は浄土真宗の教えを学びながら生きています。

なので阿弥陀仏にお任せしますという意味で、「南無阿弥陀仏」と言っています。

僕はあまり「なーむー」とだけは言わないんですよね。やっぱり南無阿弥陀仏って言いますね。

みなさん、お任せするって意味で「なーむー」を使っていましたか?

 

たしかなものに「なーむー」しよう

ではこの「なーむー」、お任せするという事なんですが、何にお任せすればいいのでしょうか。

ひとつ覚えておいて欲しいのが、「たしかなもの」にお任せするのが一番イイという事です。

たしかじゃないものには「なーむー」しない方がいいです。

お金に「なーむー」?

「この世はお金がすべてじゃー!南無お金!」ってなると、どうなるでしょうか。

お金が大事、お金こそ全て。この世は果たしてそうなのでしょうか。

答えはノーですよね、この世はお金がすべてじゃないです。

お金で買えないものはいっぱいありますし、死にたくないと思ってたくさんお金を積んで最先端の医療を受けても、死ぬときは死にます。

お金は「たしかじゃないもの」なんですね。

そういうのに任せていると、いつまでたっても不安な人生、あたらしい拠り所を探し続ける人生になってしまいます。

というわけで、「なーむー」するなら「たしかなもの」にしておきましょう。

 

まとめ

今回はネットでみかける「なーむー」、「南無」とは何かをまとめてみました。

本当によく見かけるんですよね、「なーむー」、「南無」とかだけ書いている文章。

やっぱりここはお坊さんとしてツッコミをいれるべきかと思い、この記事を書いてみました笑

みなさんも「たしかなもの」に南無してくださいね。

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