どうも、お坊さん大道芸人のとっしゃん(@tossyan753)です。
大道芸人は演技をする前にロープを引くことが多いです。
僕はステージがあるときは使いませんが、路上や広場でやるときには必ずロープを使います。
たかがロープ1本ですが、あるとないとでは大違い。
ショーの雰囲気を左右する、大切な道具なんです。
あのロープ、ただの場所取りではないんですよ!
自分のスペースを確保する
まず最初の理由は、自分のスペースを確保するためです。
僕のショーはジャグリング中心の演目なんですが、歩き回ったり道具を投げたりするので、お客さんが近すぎると窮屈になっちゃうんですよ。
あまりに近いと万が一のときに道具が当たったりする危険性もありますしね。
ボールなら「イテッ」ぐらいで済みますが、硬いものや、火のついたものを投げたりする場合は絶対にお客さん当ててはいけません。
そういう自分自身とお客さんの安全確保のために充分なスペースを確保するというのが、ロープを引く第一の理由です。
最前列を増やす
バルーンを使ったショーなんかは、見た目も派手で特に子供はめちゃくちゃ前に寄ってきます。
このときにロープを引かないと際限なく近寄ってくる子供がいたりして、もみくちゃの団子状態になっちゃうんですよ。
さらに問題なのが、この団子状態の規模が小さい事。
最前列で見れる人はせいぜい7〜8人ぐらいなんです。
その人だかりの外にいる人は何がなんだか分からなくなり、結果的にあまり人が集まっている雰囲気にはならず、小さなショーになってしまいます。
図にすると、こんな感じ。
しかし、ロープをひくと、多くの方が最前列で見られる様になります。
また最初に紹介した自分のスペースも確保出来るので、演技もやりやすくなるんですよ。
ね?
この方がたくさんの人が見れるし、人の輪も大きくなるんです。
こんな感じで、最前列を増やしながらより多くの方に見てもらうというのが、ロープをひく第2の理由です。
お客さんが近寄っていいラインが分かる
僕が大道芸を始めた頃はロープを引かずにやっていた時期があります。
お客さんも見てくれてはいるんですが、なんとなく遠巻きに見られているんですよね。
遠巻きだとこっちもちょっとやりにくいので、
「良かったら近くで見て下さい」
なんて言ってみるんですが、そういう時ってお客さん側からすると、どこまで寄っていいのか分からないんですよね。
そんなときにもロープは大活躍します。
このラインまで近寄っても大丈夫っていうのが明確になるので、近寄ってくれやすくなるんです。
特に子供の場合はロープがあると「ここまで近寄って大丈夫で、ここからは入ってはいけない」というのが視覚的に分かりやすくなるので、すごく効果が高いです。
こういう近寄って良いラインが分かるというのが第3の理由ですね。
まとめ
今回は大道芸のときにひくロープについてまとめました。
たまにロープを忘れて現場に行くこともあるのですが、ロープのあるなしでショーのしやすさって全く違うんですよ。
大道芸だけじゃなく、音楽系の演目でも反応が変わってくると思うので、(特に近寄っていいラインが分かるのは重要)是非試してみて下さい!
ちなみに寄ってきてもらいたい場合は寄ってもらう理由付けがあるともっといいですよ!
以前似たようなテーマで書いた記事があるので、こちらを参考にしてみて下さい。
おまけ:ロープの選び方
最後におすすめのロープですが、芸風にもよるので好きな色のロープを使って下さい。
ただ注意点として、細すぎると見えませんし、軽いロープだと風で飛びます。
ある程度視認性の高い太めのロープが良いかなと思います。
こういう巻けるタイプのだと片付けも楽ですよ!
僕はプラスチックのチェーンを使ってますが、これは結構重たいですし、かさばります。
ただ一度ひくとほとんどずれないので、チェーンもオススメです。
めっちゃ子供が触ったりしますけどね笑