※当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

分かりやすいボードゲームのインスト(ルール説明)のコツ。5つの組み立てをしながら話そう。

どうも、ボードゲーム大好きお坊さんのとっしゃん(@tossyan753)です。

ボードゲームにハマると避けては通れない道がインストです。

インストとはとはなんぞや?という方のために説明しますが、インストとはインストラクション(教示・指示)を略したものです。

ボードゲーム界ではルール説明の事をインストと言うのですが、ゲームの世界観なども合わせて伝えていくため、ルール説明よりは少し広い範囲の事を指している言葉ですね。

未知のゲームをみんなで遊ぶためには、まずインストが必要なのです。

いや〜ボードゲームはほんとめんどくさい趣味です笑

さてさて、そんなインストですが、ボードゲームの説明ってどこから話したら良いのか分からなくなって苦手意識を持っている人も多いみたいですね。

今回はそんな方のためにインストのコツをお伝えします!

ルールは分かるし遊べるんだけど、上手にルールを説明出来ないって人にこそ読んでもらいたい!

※この記事はボードゲーム初心者ではなく、ある程度ボードゲームを遊んだことがある人向けに書いていますので、作品名や専門用語も多少使っています。

インストは大きく5つの項目に分けて説明する

インストは、以下の手順に従って進めていくのが最も分かりやすいと思っています。

  1. 世界観の説明
  2. 終了条件(どうなったらそのゲームの決着がつくのか)
  3. 基本ルール説明(自分の順番で何が出来るのか)
  4. 例外処理
  5. 質問に答える

この順番で説明をしていくと、聞き手が「何言っているのか全然分からない…。」という感想になることは少ないと思います。

それでは、次はそれぞれの詳細を詰めていきましょう。

 

世界観の説明

まず最初に、プレイヤーの設定があるゲームに関しては世界観の説明をします。

プレイヤーはどういう立場の人でゲームをするのかを全員に伝えましょう。

有名なゲームの『カタンの開拓者たち』なら、こんな感じです。

とっしゃん
プレイヤーのみなさんは開拓者です。島から資源を集めてこの島を開拓していきます。

ここはほんと10秒ぐらいのあっさりで良い部分なのですが、非常に大事なステップです。

ルールブックの最初の方に書いてある事も多いので、そこを音読しても良いでしょう。

自分は冒険者なのか、商人なのか、投資家なのか、神なのか。

最初にプレイヤーはどういう立場でゲームをするのか明確にしておくとこの後の説明が理解しやすくなります。

あと、対戦ゲームか協力ゲームなのかをここで言っておくのも良いですね。

とっしゃん
プレイヤーのみなさんは開拓者となって、資源を集めて島を開拓する対戦ゲームです。

どういった世界観のゲームで、対戦するのか、協力するのかを伝えたら、次は終了条件にいきましょう。

 

終了条件

世界観の説明が済んだら、今度はどうやったらゲームが終わるのかという終了条件を伝えましょう。

例えば、マラソンを走る場合を考えてみてください。

どこがゴールか聞かされずに走らされるのは苦痛じゃないですか?

42.195km先がゴールなのか、5km先がゴールなのか知っておかないと、どういうペース配分で走るのか分からなくなりますよね。

インストを聞くのもそれと同じで、先にゴールを教えてもらうとめちゃくちゃ説明が聞きやすくなります。

なので、まずはゴールを最初に伝えておきましょう。

どうなったら終わるかを先に伝えておく事で、何を目指したら良いのかというゲームの全体図をなんとなくイメージ出来るようになります。

この終了条件もサクサクっと説明出来ると良いですね。

僕がよく使うフレーズは以下の感じです。

『カタン』の場合、

とっしゃん
10点を最初に集めた人の勝ちです。

『ドミニオン』の場合、

とっしゃん
8点の「属州」が全部無くなるか、アクションカードが3種類なくなったら終わりで、その時に山札に1番勝利点を持っている人が勝ちです。

『マルコポーロの旅路』の場合、

とっしゃん
5ラウンド終わって、1番点数が高い人が勝ちです。

『ごきぶりポーカー』の場合、

とっしゃん
同じ生き物を4枚集まるか、全種類集まったら負けです。

みたいな感じです。

この終了条件の伝え方も、10秒程度の言葉で済むのがベターです。

ゴールを伝えたら、次はいよいよゲームのルール説明に入ります。

 

基本ルール説明(プレイヤーが出来ることを伝える)

世界観や終了条件を伝え、みんながゴールを共有できたら、次はいよいよゲームの核のルール説明に入ります。

プレイヤーは何が出来るのかを伝えていきましょう。

この段階から意識しておくと良いのは、大きな流れを説明してから詳細な説明に入る事ですね。

例えば、日常生活をボードゲームのインストっぽくすると以下のようになります。

とっしゃん
この「ボクの日常」というゲームは、各プレイヤーに体力ポイントと満腹ポイントがあります。

それらを使って1ターンの間に、朝フェイズ、昼フェイズ、晩フェイズという3つのフェイズを順番にプレイしていきます。

朝フェイズではご飯を食べます。食べた分だけ満腹ポイントを増やします。

昼フェイズでは仕事をするんですが、仕事は体力ポイントと満腹ポイントを足した分だけする事ができます。

夜フェイズでは、さっさと寝るか、朝ごはんの仕込みをするかを選びます。

夜フェイズで寝ると体力が回復します。仕込みをすると体力は回復しませんが、翌日の朝ごはんが豪華になり多くの満腹ポイントが得られます。

全てのフェイズの行動がすんだら、布団に入ってターンが終わります。

このように、朝フェイズ、昼フェイズ、夜フェイズなどの大きな流れを説明してから、それぞれの詳細について触れる事で、系統立てて理解する事が出来るようになります。

逆に、分かりにくいインスト例はこんな感じでしょうか。

とっしゃん

この「ボクの日常」というゲームは、ご飯を食べて仕事をして、布団に入ったら終わりっていうゲームです。

お昼に仕事をするんですが、体力ポイントと満腹ポイントを足した分だけ出来ます。

いっぱい仕事をするためには、朝のタイミングでご飯を食べて満腹ポイントをあげておかないとダメなんですよ。

で、満腹ポイントをいっぱい集めたいんだけど、そのためには夜にご飯の仕込みをしないといけない。

でも、それをしちゃうと今度は体力が回復しないんですよ。

体力を回復するには、仕込みをせずに寝るという方法がありますよ。

こういった流れを無視したり、時系列がおかしい説明を聞かされると「今どこの説明をしてんの?」となりませんか?

ルール説明は全体の大きな流れを説明してから細部を説明する事で理解度が高くなるので、意識してみてください。

 

例外処理

基本ルール説明がすんだら、最後に例外処理について説明しましょう。

例外処理とは、『麻雀』でいうところの流し満貫、七対子などの特殊役や責任払い(大三元確定の役牌をポンさせる等)みたいな基本ルールとは違う支払い方法や、

『マルコポーロの旅路』や『ドラスレ』のようなプレイヤーがそれぞれ能力が違っているようなゲームの個々の能力の説明などが例外処理に当たります。

こういうのは基本ルールを説明した後でないと理解できないので、最後に説明すると良いですね。

同点の場合の細かい順位の決め方なんかも、この辺りで説明すれば、理解しやすいかと思います。

 

質問に答える

全部の説明が終わった段階で、分からないところの質問に答えましょう。

インストをしていると、説明の途中で質問が飛んでくる事がありますが、慣れないうちは「それは後で答えるね」と言って流しましょう。

途中で質問に答えていると、インストしている側が何をどこまで説明したのか分からなくなったり、脱線したりしますからね。

長時間かかるゲーム(重ゲー)の場合は途中で質問タイムがあっても良いかもしれませんが、基本的に質問は最後に答えるようにするとスムーズに進みます。

 

ボードゲームは2回目以降が本番

インストが終わったら、一度遊んでみましょう。

僕はボードゲームは2回目以降が本番で、初回のプレイはゲームの概要を知るためにやるものだと思っています。

なので「まずは練習でやってみましょう」と伝えてから遊んでみましょう。

完璧なインストが出来なくても、初回のプレイで一緒に遊んで、分からないプレイヤーがいたらその都度説明したら良いんです。

聞いているときは分からなくても、実際にやってみたらすぐに分かったという事が多いのもボードゲームの世界。

「完璧にしなきゃ!」と気負わず、ゲームを進めながら随時説明していくのも分かってもらうには有効な事が多いですよ。

 

まとめ:インストは楽しい!

今回は、ボードゲームをやりたいけど、インストをどうやったら良いのか分からない!という方のために僕流のインスト法を紹介しました。

長々と説明をしましたがほとんどのゲームは「目的(勝利条件)を伝えてから、ルールを伝える」という順番を守ればインストはなんとかなります。

説明抜けや、初期配置なんかはルールブックを確認しながらでも良いでしょう。

個人的な感覚ですが、ボードゲームのインストは慣れるとすごく楽しいですよ。

好きなボードゲームのインストが出来るようになると、遊べる相手が増えますので、是非チャレンジしてみてくださいな!