どうも、お坊さん大道芸人のとっしゃん(@tossyan753)です。
お寺は法事や葬式といった悲しい事があったときに行くところみたいなイメージの人が多いと思いますが、お寺にはよろこび事の行事もたくさんあります。
その中でも意外だと言われるのが結婚式をやっているという事です。
お寺の結婚式とはどんな感じなのか?僕の結婚式は自分が働いているお寺、善照寺で行いました。お坊さんなのでお寺でやるのは当たり前だと思うかもしれませんが、一般の方でもお寺で結婚式はできるんですよ!
もう3年前なので記憶があやふやなところがありますが、僕の結婚式はこんな感じでしたっていう雰囲気をお伝えします。
結婚式の場所で悩んでいる方はご参考にどうぞ。
厳かでいいですよ〜!
お寺の結婚式って?
「仏前結婚式」と呼ばれるものがお寺での結婚式です。
尊いご縁によって結ばれ、新郎も新婦も、ともにお慈悲のなかにあることを感謝しながら、念仏の生活をおくっていきますということを、阿弥陀仏の前で奉告する儀式です。
結婚式はお寺の本堂で行われます。
僕の時はこんな感じでした。
入堂のときは雅楽が流れます。
仏前結婚式は両家の親族のみで行われる事が多いようです。
僕の場合は両家親族とお寺の総代さんが式に出席してくださいました。
どういう事をするの?
仏前結婚式の大きな流れとしては、以下のようになります。(宗派などによってかわります)
- 開式のことば
- 新郎新婦入堂
- 司婚者登壇(司婚者とは、その式を司る僧侶のことです。)
- 勤行(お経をあげる)
- 司婚の言葉(表白)
- 誓いの言葉
- 念珠の授与
- 焼香(新郎新婦・親族がそれぞれ焼香します)
- 法話
- 合掌礼拝
- 新郎新婦退堂
- 終わりのことば
大体このような流れです。全部で30分ぐらいでしょうか。
僕のときはやりませんでしたが、式杯(三三九度)などが後半に入る事もあるようです。
仏前結婚式の特徴「念珠の授与」
さて、仏式の結婚式の特徴のひとつが念珠の授与でしょう。
これを司婚者から掛けていただきます。
式に持ってきた念珠を司婚者に渡し、新しい念珠を授かります。
この念珠の授与というのは仏前結婚式の中でも、とてもお寺を感じる時な気がしますね。
神社や教会ではもちろんやりません。
指輪の交換はしないの?
先ほどの式の流れをみて疑問に思った方もいるかと思いますが、「結婚指輪の交換とかはしないの?」という方もいらっしゃると思います。
色々と仏前結婚式を調べてみましたが、指輪の交換は式の流れの中には入っていません。
ですが、やりたい場合は事前に伝えていれば念珠の授与の前後に組み込むことができるようです。
ちなみに僕は念珠授与の前に指輪の交換をやりました笑
焼香
その後は出席者がそれぞれ焼香をします。
この後は親族の焼香があります。
焼香はきちんとした作法がありますので、参列される場合には事前に確認しておくことをオススメします。
お焼香については住職のブログで詳しく書かれているので参考にしてください。
そして最後は出席者全員で御本尊に向かって合掌礼拝で締めくくります。
その後は本堂の中や、外の階段で記念撮影などが行われて式は終了となります。
まとめ:まずは相談を
このような流れで僕の仏前結婚式は行われました。
お寺というのは宗派によって教えや作法などが違いますので、仏前結婚式をやりたいのであれば、新郎か新婦の檀那寺(家の所属寺院)や近所のお坊さんに相談してください。
この記事はあくまで雰囲気を伝えるものです。
ちなみにお寺での結婚式は「厳かで良かった」とか「ご縁について深く考えさせられた」という感想もあるみたいですよ!
普段お寺にご縁のある方は、お寺での結婚式も選択肢にいれてみてはいかがでしょうか。
もしうちの善照寺で結婚式をしたいという方がいらっしゃいましたら、善照寺ブラザーズでがんばります。
結婚式だけではなく、披露宴の余興までがんばりますのでご一報ください笑