どうも、お坊さん大道芸人のとっしゃん(@tossyan753)です。
今年も報恩講の季節がやってまいりました。
うちは浄土真宗で、興正寺を本山とする真宗興正派に属するお寺です。
報恩講とは、その浄土真宗の宗祖親鸞聖人が亡くなられた11月28日の前後(うちの本山の場合は11月21日〜28日)に、親鸞聖人への報恩謝徳のために勤められる法要です。
その法要期間中の25日、午後4時からの勤行の中に
「御伝記拝読」(ごでんきはいどく)
というものがあります。
今年は僕が拝読させていただくことになりました。
御伝記とは
もともとは、親鸞聖人のひ孫、覚如(かくにょ)さんという方が、
親鸞聖人の生涯を絵巻物で書かれた
「善信聖人親鸞伝絵」(ぜんしんしょうにんしんらんでんね)
と呼ばれるものがありました。
これは絵と文字が交互に書かれたものだったのですが、
そのうち絵だけを書いた「御絵伝」(ごえでん)
言葉だけをかいた「御伝記」(ごでんき)
に分かれました。
御伝記を読み上げるのが御伝記拝読
絵はなく、文字だけの「御伝記」を一人で読み上げるというのが、「御伝記拝読」です。
トップの写真のようなものをずっと読んでいくのですが、漢字とカタカナばかりでスラスラと読むのはかなり難しいです。
声の抑揚などの読み上げ方も書かれてありますし、古文で習ったレ点とか一二点なんかも出てきます。
御伝記は上下巻に分かれていて、普通に読むと一時間弱かかります。
めっちゃ長いんですよ。
iPhoneに入れた先輩方のお手本を聞きながら練習しております。
本山の報恩講、ぜひお越しください。
本山興正寺のホームページはこちら