どうも、お坊さん大道芸人のとっしゃん(@tossyan753)です。
日常で使いがちですが、ビジネスや接客なんかで使われると意外と厄介なのが「少々お待ち下さい」です。
別に怒っているわけではないですが、こう言われると困る場面って結構あるんですよね。
今回はその事について書きます。
「少々お待ち下さい」は失礼?
よくよく考えると「少々お待ちください」って失礼な態度ですよね。
「丁寧な言葉なのに、何が悪いの?」と思われるかもしれませんが、僕は別に待つのがイヤなわけではないんです。
じゃあ何が失礼だと思うのかというと、「少々お待ち下さい」の「少々」がどのぐらいか分からないのが困るんですよね。具体的じゃないんですよ。
「少々」って場面にもよりますが、30秒ぐらいなのか、1分なのか、5分なのか、はたまた30分なのか。下手したら1日とかっていう場合もありますよね。
この「少々」がどのぐらいか分からないって待たされている側からすると、結構なストレスなんですよ。
あいまいな表現は相手に選択権を与えない
これは先日オープンした電気屋さんにケータイの機種変更に行ってきたときの話です。
オープン当日でスタッフもバタバタしているのが分かりましたが、対応してくれたお姉さんがとても良い接客をしてくださいました。
色々と書類とかを書いたり説明受けたりして、こっちもグッタリ疲れていたんです。
書類も全部揃って、よし!あとは登録するだけや!という場面でした。
ここでお姉さんは申し訳無さそうに言いました。
お姉さん「それでは只今から登録させていただきます。本日は混み合っておりますので、お時間少々かかりまして〜、30分ほどかかりますね。」
これ、言われたらどう感じます?
「え〜30分もかかるのかよ!」と思いますよね?僕も思いました笑。
でも、よくよく考えるとこれは最初に具体的な時間を教えてくれているので、いい接客なんですよ。
だって、30分の自由な時間が出来るって事ですからね。
オープンしたての店内を色々と見に行ってもいいし、トイレに行ってもいいし、家族が待っているなら遅くなりそうという事を伝えることもできます。
もし30分待てない場合は、ケータイを取りに来るのは翌日にするなんていう選択もできますよね。
つまり、具体的な時間を伝える事によって、待たせている側にどうするかの選択の余地が生まれるわけなんです。
「少々お待ち下さい」だけだと……
それでは具体的な時間を伝えない場合はどうなるのでしょうか?
お姉さん「それでは只今から登録させていただきます。本日は混み合っておりますので、少々お待ち下さい」
これだと、結構すぐに済みそうな印象を受けませんか?
それこそトイレに行って帰ってきたら出来てるぐらいに感じそうです。
そこから30分も待たされたら、やっぱりイライラしますよ。しかもいつ終わるか分からないですしね。
僕の感覚では「全然少々じゃないじゃん!」ってなっちゃいますよ。
なるべく具体的な時間を伝えよう
特にビジネスの場だと、具体的な時間を伝えておくというのは大事だと思います。
お葬式の式場や、パフォーマンスの会場なんかでは、「ちょっと早くなりそうです」みたいに伝えられる事が多いのですが、そのちょっととは何分ぐらいなのかを伝えてもらえると、段取りがしやすくてありがたいですね。
急がないといけないのか、もしくはトイレぐらいは行く時間があるのか、弁当は今食べた方がいいのか、後の方がいいのか。
こういう計算ができようになるんですよ。
ちょっと早くなるっていうのは、式場だと3分〜5分程度、パフォーマンス会場だと15〜30分ぐらいなのは大体体感で分かりますが、そうじゃなかった時に焦るんですよね。
具体的な時間を伝えるって、お互いの認識をすり合わすという意味でも大切なんです。もちろん時間が読めない場合もありますが、なるべく伝える努力はしたいですね。
まとめ
今回は「少々お待ち下さい」って意外と困るなと感じた事からこの記事を書きました。
僕も言っちゃうんですよね。「ちょっと待って」とか「もうすぐ行けます」とか。
友達同士とかなら別に良いんですけどね。
仕事の場ではなるべく具体的な時間を伝えるというのをやっていきたいですね。
それが相手に対する思いやりではないかと思います。