どうも、お坊さん大道芸人のとっしゃん(@tossyan753)です。
正確に何年前から始まったのかは思い出せないのですが、約8年続いてきた4JF(四国ジャグリングフェスティバル)というイベントが残念ながらその歴史に幕を閉じました。
ちなみに僕は最後の4JFは全く参加できませんでした。
すまん、仕事と育児に追われて、どうしても時間が取れなかったのよ…。
さて、残念ながら4JFは終わってしまいました。
僕は四国ジャグリング界ではかなりの古参で、4JFを運営していた香川高専ジャグリングサークル「SPOT」創設時から関わっているので、その立場から少し思うことを語らせて貰おうと思います。
4JFの歴史などに関してはヤマケンがまとめてくれているので、そちらを参考にしてください。
4JF開催終了 四国ジャグラーは衰退するか?(凡人サーカスアーティスト)
四国で1番のジャグリングイベントでした
まず、4JFというのは四国のジャグリングイベントの中でもピカイチに輝いていたジャグリングイベントでした。
僕は毎年「ワールドジャグリングデーin香川」を主催していますが、こちらはジャグリングを知ってもらうのがコンセプトのイベントなので、正直ジャグラーには物足りないイベントになっていると感じていたんですよね。
ジャグラーが楽しめるジャグリングイベントはやっぱり4JFだと思っていました。
「技術に関係なく誰でも楽しめるジャグリングイベント」というコンセプトも良かったです。
四国中から学生、社会人ジャグラーが集まり、ここ数年は県外からも多くのジャグラーが参戦していて、年々盛り上がりを見せていました。
初日が香川大学、2日目がサンポート高松という比較的アクセスしやすい会場設定も良かったですね。
他にも参加費の徴収、誓約書、ゲストパフォーマーを呼ぶ、団体で泊まれる宿泊施設の確保など、学生が主催するイベントとしてはかなりレベルの高い運営力を持っていたと思います。
かなり情熱とリーダーのパワーがないと、ここまでのイベントにはならなかったでしょう。
イベント運営は大変
WJDをやっているので分かるのですが、イベント運営は本当に大変です。
4JFは2日開催、ゲスト招集、参加費の集金、プログラム進行など、運営するにはかなりタスクの多いイベントで、これを10代後半の学生だけで回せているのは本当にすごい事でした。
ほんと好きじゃないとやってられんよ笑
現SPOTが運営できないと判断したのも英断だと思っています。
特に、「今回で最後!」って言えたのは偉い。
なぁなぁで終わらせず、最後までやり遂げたのは十分立派です。
これからの四国のジャグリングシーンはどうなるのか?
最近は練習会とかにもほとんど行けていないので、今四国のジャグリングシーンがどうなっているのかを正確に把握しているわけではないですが、なんとなくアクティブな人が減ってきている印象はあります。
ただ、今後衰退していくのかと言われると、意外とそんな事はない気もするんですよね。
根拠をつらつらと書いていきます。
ネット環境が整っている
ジャグリングの上達には、上手い人の演技を見るのが1番なんですが、これが簡単に実現できるようになりました。
一昔前は本当に遠征しないと技術的な目標が得られなかったんですよ。
15年前はミルズメスってどうやんの?ってレベルでしたからね。
それを出来る人に聞きに行き、覚えて同業者に教えて…みたいな。
ネット環境が整ってからは、日本のジャグリング技術はアホみたいに高くなりました。
今の若い子も技術はめちゃくちゃ高いので、そう簡単に衰退はしないんじゃないかな?
4JF終了で次の動きが始まった
SNSを見ていると、4JF終了は寂しいっていう意見と共に、危機感を持って4JFに続くイベントをしたいって事を考えている人が出てきました。
個人的には、4JFというのは四国のジャグリングの象徴的な名称なので、形を変えても残ってくれたらいいなと思っています。
というか新居浜高専でスタートして、SPOTが引き継いだ段階では四国各県で持ち回りでやろうよってコンセプトだったはずなんですよね。
その頃は徳島や高知でイベントを運営できる人がいなくて、いつの間にか持ち回り運営の話はなくなり、SPOTが運営するものってなったんだけど、終了した今こそ、次の人が立ち上がればいいんじゃないかな?
パッシング技術はちょっと心配
2人以上のジャグラーで道具を投げあうパッシング。
田舎ジャグラーはこのパスする相手がいなくて、イベントのときぐらいしか出来なかったんですよね。
このパッシングはジャグリングをする上でもかなり練習するためのハードルが高い。
メンバーが揃い、合意がないと練習できないし。
サークルでもやっている人がかなり少ないので、パッシング技術は衰退するかもしれないですね。
どんどん内向的になっていかないで欲しい
1番心配なのが、どんどん内向的になっていく事です。
技術至上主義は上達には必要不可欠なのですが、外を見る目も忘れないで欲しい。
思えばSPOTは、四国で1番外部と積極的に関わってきたサークルだと思います。
瀬戸内サーカスファクトリーも、高松大道芸フェスタもSPOTの行動力にすごく助けられてきました。
4JFが終わっても、外部と繋がりは切らずにどんどん積極的に関わって欲しいですね。
それが演技や個性の幅を広げていくと思います。
香川大学のメルシーも行動力のある子が出てきたので、そのあたりが中心になって何か新しい動きがあればおもしろいかなと思います。
まとめ
なんか書いているうちにまとまりがなくなってきましたが、4JFが終わってしまったのはとても残念ですが、学生があの規模のイベントを8年間運営してきたのは本当に驚くべきことです。
そして、その終了はやっぱり四国のジャグラーにとってなにかしらの波紋を起こすことになったはず。
僕もヤマケンと同じくパフォーマンス方面に興味がいっているので、おそらくWJD以外のイベントの開催はないです。
ただ協力は惜しまないので、何かやりたいことがある方は声をかけてくださいね!